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―次期国体候補選手等育成強化事業―
平成21年度 中・高合同指導者研修会
 指導技術の向上を目指すとともに,指導者間の連携強化・優秀選手の把握・指導技術及び情報の共有化と,今後の中・高一貫指導システムの構築を図ることを目的として、2月5日(金)・6日(土)に1泊2日の日程でグランドプリンスホテル広島を会場に合同指導者研修会を実施した。参加者は各競技団体から推薦された中学生・高校生等の指導者29名。1日目は「ジュニア選手の育成・強化策について」と題して研修を行った。その後の情報交換会では,各指導者とも競技の枠を越えて熱心に情報交換をした。2日目は研修2「ジュニア選手を育てる−指導者のあり方−」と研修3「トレーナーから見たジュニア選手の現状」についての研修を行った。

武鑓 守 氏
「ジュニア選手の育成・強化策について」 
(財)広島県体育協会 強化委員会委員長  武鑓 守 氏


 一人ひとりの年齢・体力・好みなどに応じて様々なスポーツ活動を楽しめるスポーツ県広島の実現にむけて、新広島県スポーツ振興計画では3つの課題が提起されている。地域におけるスポーツの普及・振興、子どもの成長に応じたスポーツの振興、頂点を目指すトップアスリートの育成である。これを実現するためのとりくみとして、優秀な指導者の養成・確保と優秀なジュニア選手をトップアスリートに育成するための継続した一貫指導体制の構築が重要だと考えている。行政と広島県体育協会、各競技団体、小・中・高体連がしっかり連携を図り、新広島県スポーツ振興計画に基づいて行動することが求められている。

 次に指導者のあり方について。「基本技術の重視」と「長所を見出すこと」。基本技術の反復と徹底は精神力の強化にもつながる。基本技術を習得させたうえで、さらにアレンジしてその人に最も適した形を作ることである。「知力の育成」。普段から創意工夫した練習を行い、試合では相手の先を読む、そのための頭脳・知力を育成する。「自己管理能力の高い競技者の育成」。練習においては競技者自らが考え、工夫し、そして真剣に取り組むことが大切である。競技者がそうできるように環境を作ることが指導者の務めである。どんな環境でも、いつでも100%の力を発揮できる、精神的にも肉体的にもたくましい選手を育成していただきたい。



「ジュニア選手を育てる −指導者のあり方−」
元長崎県立国見高等学校サッカー部監督  小嶺 忠敏 氏

小嶺 忠敏 氏


 島原商業高校に赴任したのが昭和43年で16年間島原商業にいた。そしてさらに国見高校に22年間勤め、38年間の教職生活を送らせてもらった。ちょうど高校の教師になった時は高度成長時代で、商業高校ではほとんどが女子だった。サッカー部の指導者になったが部員が13名で、他の部から人を借りて試合に行っていた。ようやく力がついてきたと思えたのが10年くらいたったころで、昭和52年の岡山インターハイで優勝した。このときの優勝で、優勝旗が初めて関門海峡を渡って九州へ来た。その後国見高校に移った。私が行ったころは学校が荒れていて、授業にならなかった。運動部の顧問を中心に何人かの先生が、この学校をなんとかしなければいけないということで、荒れた生徒たちに体当たりで指導していった。だいたい7・8年くらいで、まともな学校になってきた。よく当時の指導者と「学校は教師たちがやる気になれば絶対まともになる。あの学校でできたのだからできないはずがない」という話になる。

 私は遅刻には厳しく、授業が始まる2・3分前には教室の入り口に立っていた。チャイムが鳴った瞬間に教室に入って、1秒でも遅れた生徒は厳しく指導した。遅刻を無くそうと思ったらまず指導者自らがきちんと行くこと。指導者が行かずに生徒が遅れてきたときだけ厳しく言っても反発されるだけである。「あの先生は絶対に遅れない、すごい」とまず感じさせなければいけない。これが指導者のスタートであるという気がする。

 指導者の仕事ということでは、子どもには色んなタイプの子がいるというのをしっかりと見ること。似ているようであっても一人ひとりがまったく違う。しっかりと観察してその子の個性を捉えることが大事。一つダメなところがあるからこの子はダメだと思うのではなく、短所と長所をしっかり見きわめること。全てを備えた子はいないし、逆に何も持っていない子もいない。みんなそれぞれ長所も短所も持っている。その長所を探し出してうまく活かしてやることである。

 人間には自然に育っていく部分がある。上から教える一方では型にはまった選手になり、個性・発想力が身につかない。選手の自主性に任せて自由な発想をさせることで、新しいこと、こちらが思いもしなかったようなことも身につけていくことがある。ただし全てを自由に、放任しておくことがよいわけではない。指導者として基本的なところ、必要最低限のところについてはきちんと教え、身につけさせてやらなくてはいけない。自由と放任は紙一重であり、教える部分と育てる部分のバランスが非常に大事である。

 優れたリーダーとそうでないリーダーは何が違うか。全国優勝を何度もしている優れたリーダーとそうではないリーダーについて調べたデータがある。本当に優れたリーダーというのは選手の人間性の育成も行なっている。グラウンド以外での指導である。技術指導だけでなく選手の人間性まで指導できるかどうかというのが、優れたリーダーとそうでないリーダーとの違いであると思う。




「トレーナーから見たジュニア選手の現状」 
T&T WAMサポート株式会社  高川 亜紀 氏


高川 亜紀 氏
 成長期のスポーツ指導は、発育・発達段階によって求められる内容に違いがあり、成長するに従って指導内容を変えていくことが必要である。動作の習得・スキルの養成を中心とした段階、スキルと持久力の養成を中心とした段階、少しずつ筋力トレーニングを始める段階、本格的に筋力をつけ、競技特性に応じた技能を修得する段階である。

 また、指導者はスポーツによる障害についても気をつけてほしい。スポーツによる障害には瞬間的に大きな力がかかって損傷するスポーツ外傷と、頻繁に力が加わることによる損傷であるスポーツ障害とがある。スポーツ外傷には初期治療とその後の適切なリハビリテーションが重要となる。スポーツ外傷の応急処置はその頭文字をとってRICEと言われており、安静(REST)にして組織への刺激を避け、冷却(ICE)して炎症反応を低下させ、適切な圧迫(COMPRESSION)をすることで組織の腫張を防ぎ、心臓より高く挙上(ELEVATION)することで静脈還流を補助しリンパ液の貯留を防ぐことが必要である。

 次に、スポーツ障害であるオーバーユース症候群については競技によりおもな発生部位が分かれている。野球に多い肘関節、テニス・野球などに多い肩関節、ランニング・サッカーなどに多い膝関節、体操・柔道などに多い腰部、ランニング・柔道などに多い下腿部、サッカー・柔道などに多い足関節などがあげられる。このほかにも競技によってさまざまである。これらオーバーユース症候群を予防するためには普段からのアライメント(骨の並びのバランス)チェックを用いたコンディショニングが重要だと考えている。無理な負荷がかかる姿勢になっていないか、正しいフォームでトレーニングできているかをチェックすることで、スポーツ障害を予防することができる。

 
 
 
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