公益財団法人広島県体育協会
広島県体育協会について 諸規定 研修会・講習会・イベント等 行事予定/広報・出版
国民体育大会 県民体育大会 スポーツ少年団 ジュニア育成事業
総合型地域スポーツクラブ 様式・要項・申請書ダウンロード スポーツ医・科学 リンク集
     ホーム>>研修会・講習会・イベント等>>平成23年度広島県スポーツ指導者研修会
 
平成23年度広島県スポーツ指導者研修会
 平成24年2月11日(祝)、スポーツドクターの村上恒二先生に「発育期のスポーツ障害と予防」について、バレーボール金メダリストの荒木田裕子さんに「アスリートの力」と題して講演していただいた。公認スポーツ指導者等350人が参加した。

 平成24年2月26日(日)、石井鍼灸治療院の石井成之トレーナーを中心に「足関節捻挫〜症例に応じた応急処置」ならびにテーピング実習を行った。公認スポーツ指導者等200人が参加した。(両会場とも広島国際会議場)
講 義:「発育期のスポーツ障害と予防」
  講 師  広島市総合リハビリテーションセンターリハビリテーション病院長
        財団法人広島県体育協会スポーツ医・科学委員会副委員長
        公益財団法人日本体育協会スポーツドクター(整形外科)
                                     村 上 恒 二 氏
発育期のスポーツ活動の意義 発育期のスポーツ活動の必要性や意義は、スポーツや遊びは子供たちの人間形成にとって必要である。

 しかし、発育期の障害の多くの原因は、使い過ぎ症候群である。「子供は大人を小さくしたものではない別の生き物である。」「小児は成人の『ミニチュア』にあらず」ということを理解したうえで、スポーツの指導に携わることが、スポーツ障害を予防するための一つの観点になる。

 子供が大人と違うのは、骨については、まだ発達段階、未完成ということである。軟骨部分が多く、成長軟骨帯といって、骨が伸びるところが子どもにはある。また、関節では関節軟骨が厚く、柔らかいために障害を受けやすい状態にある。筋肉や腱は、骨が伸びることによって常に引き延ばされた状態にある。
村上恒二 氏
 子供が、「膝が痛い。」とよく言ったりするが、それは膝の周りで骨が伸びているからである。

 発育期の解剖学的な特徴として、子供の場合、大人と比べて軟骨が非常に厚いために、繰り返し、無理をさせると損傷が起きてくる。その代表的なものが野球肘である。
(中略)

 ジャンプするスポーツでは、膝蓋靱帯に引っ張られて、剥離骨片ができる。ランニングスポーツでは小さな剥離骨折を繰り返して、骨(頚骨結節)が作られ大きくなってくるということが起きる。これをそれぞれジャンパー膝、オスグッド病と呼んでいる。
(中略)
発育期の膝 骨の伸びる仕組み

 痛みは、組織が壊れかけている、重大なことが起きていることの警告サインである。早く対応して早く治して、現場に帰してあげることがベストである。筋肉や骨などにトラブルが起きた時、治るまでの目安は、「3日、3週、3ヵ月」だということである。簡単なものであれば3〜4日程度、それ以上だと3週間、さらにそれ以上だと3ヵ月くらいかかるということである。
痛みは体の警告サイン! まとめ

講 演:演 題 「アスリートの力」
  講 師  公益財団法人日本バレーボール協会女子強化委員長
        公益財団法人日本オリンピック委員会理事、アスリート専門部会長
        2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会理事
        バレーボール メキシコ世界選手権(1974)、モントリオールオリンピック(1976)
        ワールドカップ(1977)  金メダリスト   
                               荒 木 田 裕 子 氏
荒木田 裕子氏 昨年のワールドカップは広島から始まった。このワールドカップで今年のロンドンオリンピックの出場権を取りたかった。最終的には4位という成績で、オリンピックの出場権を取ることはできなかった。ワールドランキング1位、2位のアメリカ、ブラジルを破ったということなどが大きな収穫となり、選手にも大きな自信となった。この5月のオリンピック最終予選で出場権を得て、ロンドンオリンピックではメダルを取りたいと思っている。

 身長2m近いアメリカの選手たちを見ると「これは全然違うバレーだな。」と思った。世界の女子バレーで一番大きな選手は、2m7pぐらいで、ドイツなどは、平均身長が193〜194pぐらいある。日本は、自慢ではないが158pの選手が3人もいる。今の全日本は何が世界一かというと、“チームワーク”とスタッフの力、そして“分析力”である。小さなチームがオリンピックのメダルをねらっている。是非とも声援いただきたい。

 私も人生の5分の4ぐらいをバレーボール漬けの人生を送ってきた。山田監督率いる日立製作所のバレー部に入り、1974年のメキシコでの世界選手権に出場し優勝した。その時からモントリオールオリンピックまでの2年間は、今の選手でも想像を絶するような生活をした。山田監督によく言われたのは、「本当に一番上に行きたいのなら、他の人たちがやらないことを他の人たちが寝ている間でもやらなくてはならない。」、「本当の勝負になったときには、技術ではなく、人間としての大きさが勝負につながる。」ということ、「まして女性であるならば、女性としてもしっかりした女性にならなくてはならない。」ということだった。モントリオールオリンピックの現地では、日本と同じ練習ができる環境を整え、すべて日本と同じ生活をし、金メダルを取った。

 現役引退後、私は選手兼指導者としてスイスに行った。スイスではクラブチームのメンバーにもなった。スイスのナショナルチームの指導もするようになり、さらにドイツに渡り、ドイツでもジュニアのナショナルチームの指導をした。離れていると日本のバレーに係わりたくなり日本に帰ってきた。以来、JOC(日本オリンピック委員会)の仕事やオリンピック招致などいろいろな仕事をやっている。

 私は、日本オリンピック委員会のゴールドプラン委員会でアスリートの競技環境の整備に係る仕事をしている。今、アルバイトをしながらオリンピックを目指しているアスリートが一杯いる。私は、アスリートの雇用をお願いするプロジェクトのリーダーをしている。若いアスリートたちには、将来のことを考えながら、現役生活をしっかり送らせようと思っている。今、アスリートのセカンド・キャリアということが問題になっている。我々がどうして現役のアスリートの支援をしようとしているかというと、メダルを取るとか優勝するということだけではなく、自分が本当に満足できる現役生活を送ることが大切で、何故なら、その充実した現役生活の中にこそセカンド・キャリアのエッセンスが一杯詰まっているからだ。現役生活が充実していればしているほどセカンド・キャリアも充実したものになると経験的にも思っている。

 最後にオリンピック招致の話をしたい。2020年のオリンピック招致に東京が再び手を挙げている。日本をもっと元気にするためにやるオリンピックである。だから、日本中の皆さんが一つにならないと招致などはあり得ない。是非とも皆さんにもご協力いただきたい、また、その2020年のオリンピックを目指す子どもたちを育てていただきたいと思っている。
 
 
 
このページのトップへ

 
HOME │ 広島県体協について諸規程研修会・講習会・イベント等 │ 行事予定/広報・出版国民体育大会県民体育大会
  スポーツ少年団ジュニア育成事業総合型地域スポーツクラブ │ 様式・要項・申請書ダウンロードスポーツ医・科学リンク集
 
公益財団法人広島県体育協会 〒733-0011広島県広島市中区基町4-1 広島県立総合体育館内
HOME サイトマップ 公益財団法人広島県体育協会 公益財団法人広島県体育協会