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平成26年度広島県スポーツ指導者研修会 U
 平成27年2月11日(祝)、広島国際会議場「ひまわり」において、研修会を開催した。
 「スポーツ指導者の役割・心得」、「スポーツ活動中の熱中症予防」、「2020年東京オリンピック・パラリンピック成功の鍵!(広島からできること)」、「夢追いかけて」の内容で、352名が参加した。


「2020年東京オリンピック・パラリンピック成功の鍵!」(広島からできること)
荒木田 裕子 氏講師: 荒木田 裕子 氏

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事
公益財団法人日本オリンピック委員会理事
公益財団法人日本バレーボール協会強化事業本部本部長

1974年 メキシコ世界選手権 金メダル
1976年 モントリオールオリンピック 金メダル
1977年 ワールドカップ 金メダル
 今日は、パラリンピックの河合純一さんと一緒にお招きいただきました。私と河合さんとの出会いはオリンピアンとパラリンピアンが初めて一緒に東京オリンピック・パラリンピックの招致活動をしたことが縁です。
 これから2時間、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて何ができるのか?ということを中心に話をさせていただきます。


【オリンピック招致活動】
荒木田 裕子 氏 このたびの招致活動は、アスリートが頑張りました。オリンピックの認知度が低いと言われた時に、アスリートが本当によく動きました。

 IOCの委員がいる所にはどこへでも行くというロビー活動の中、私も30ヵ国近くの国に行きました。一人で行くこともありました。

 最後のプレゼンのブエノスアイレスでは、福島の汚染水がひどいというニュースばかり流れていました。そんな所でオリンピックは開催できないという雰囲気がありました。

 開催都市が決まる二日前の記者会見でも福島のことばかりが質問されたそうです。

 私たちアスリートは、3.11の東日本大震災を経験して変わりました。自分たちも社会のために出来ることがある。スポーツには力がある。ということを考えるようになりました。

【開催都市決定】
 開催都市決定の本番の日、最終的に東京が60票という高得票で勝つことができました。

 2016年の時には、「何故東京なのか?」と聞かれても即答できなかったのが、今回は、胸を張って「スポーツの力で世界を平和にする。」と言い切ることができました。
 アスリートを含めて、「日本中が一つになれた」と感じました。

 「トウキョ」と言われた時、何が何だかわからなかったのですが、現実に戻ると、これからがもっと大変だろうと思うようになりました。
 そして、日本に帰ると、「おめでとう。」「ありがとうございました。」「私もそこまで生きていなければ。」など、沢山の人から言われました。

【オリンピックに参加する】
 IOCは、レガシー(遺産)を重視しています。オリンピックの後に何を残すか?ということです。
 皆さんも、これから出来ることが沢山あります。
 「オリンピックは参加することに意義がある。」というのはアスリートだけではないということが分かりました。
 皆さんができること、ホストする国、都市、そこがどう変わるか、国民が何をするのか、ということで大きく変わることを感じました。

 私がオリンピックに参加して感じたことは、ボランティアの皆さんが自覚と誇りを持って素晴らしい活動をしていました。

 2020年に向けて、日本も動き始めています。

【事前キャンプ地】
荒木田 裕子 氏 各都道府県が、「代表選手を輩出するぞ」という動きもありますが、「事前キャンプ地を誘致するぞ」という動きもあります。

 バレーボールも事前に合宿をしています。
 東京に来るバレーボールのチームは、Vプレミアリーグのチームがいるところに行きたがると思います。広島にもJTサンダーズがありますので、来たがるチームがいると思います。

 日本オリンピック委員会も来年のリオに向けて練習する場所を探しています。これから国内で合宿地の必要性が高まってくると思います。

 広島は便利なところですので、是非、手をあげていろいろな国の人たちをおもてなししていただきたいと思います。海外の人たちと仲良くしていただきたいです。

【バレーボールチームの強化】
 私は、バレーボール協会の強化を担当していますので、バレーボールの強化も大変です。
 現在、ジュニアの選手をキューバに遠征させる計画をしていますが、その中からシニアのチームにあがる選手がでてくれればうれしいと思っています。

 まだまだ、いろいろなことを学ばせなければいけません。自分でものを考え、何をしなければならないのか、ということを勉強させています。
 特に「食育」は、たくましく育てるためには重要です。

 何としてもメダルをとらなければいけません。
 リオに行かなければいけないと思っています。オリンピック出場が初めての選手ばかりで東京に臨むわけにはいきません。

【アスリートナビゲーション】
荒木田 裕子 氏
 次のオリンピックを目指すアスリートの生活を安定させて練習環境を整えてあげよう、というアスナビ(アスリートナビゲーション)という動きがあります。
 アスリートが持っているものと、企業が求めているものが一つになってサポートしていただくことを企業に呼び掛けています。
 広島でも地元のアスリートを応援してあげてほしいと思います。
 そういう形でオリンピックに参加することがあってもいいと思います。

【開催まであと5年】

 ボランティアもいろいろな形があります。選手村の中には美容室や託児所もあります。東京オリンピックは日本中の皆さんのためのオリンピックであってほしい。
 特に、広島からは平和の発信ができないかなと思います。いろいろなアイデアを出していただきたいと思っています。
荒木田 裕子 氏 あと、5年しかありません。
 子どもたちにはオリンピックを目指してほしい。
 日本には、パラリンピックの選手が多くないので、パラリンピックを目指すのは今がチャンスです。
 皆さんも、何らかの形でかかわっていただきたいと思っています。
 日本国民が一つになって素晴らしいオリンピックにしていきましょう。

 私も、1964年、小学生の時に見たオリンピックが、また、日本に来るとは思っていませんでした。
 皆さんもそう思っていらっしゃる人が沢山いると思います。
 今だから、出来ることがあります。

 広島からもいろいろなことを発信していただきたいと思います。
 私も日本バレーボール協会や日本オリンピック委員会で仕事をしていますので、何かありましたら声をかけてください。
 それでは、次の河合さんにバトンタッチします。



「夢追いかけて」(パラリンピックを応援してください。)
河合 純一 氏 講師: 河合 純一 氏

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
アスリート委員会副委員長
日本パラリンピアンズ協会会長

1992年 バルセロナパラリンピック
         銀メダル2個、銅メダル3個
1996年 アトランタパラリンピック
         金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル1個
2000年 シドニーパラリンピック
         金メダル2個、銀メダル3個
2004年 アテネパラリンピック
         金メダル1個、銀メダル2個、銅メダル2個
2008年 北京パラリンピック
         銀メダル1個、銅メダル1個
2012年 ロンドンパラリンピック出場
 生まれつき左目の視力がなく、少しだけ見えていた右目も15歳で完全に失明した。
 それまで見えていたものが全く見えなくなったことは大きな衝撃だった。
 しかし、幼いころからの二つの夢があった。
 一つは教師になること、もう一つは水泳で世界一になることだった。
河合 純一 氏
 目が見えないから何もできないとは思いたくなかった。真剣に、前向きに取り組んだ結果、周囲の方の力添えもいただきながら、二つの夢を実現することができた。

 見えないからこそ、見えるものがある。
 夢の実現は簡単なものばかりではない、常に夢に向って努力し続けること、「夢は実現してこそ夢」だということを伝えていきたい。

私が時間を知りたい時、どうすると思いますか?
 皆さんは時計を見ると思いますが、私は見えません。
 私の携帯は、音声で○月○日○時○分と教えてくれます。聞いてみてください。

(マイクを通して音声を流す)
 皆さんも時計を見たい訳ではないですよね。時間が知りたい訳ですから、私が携帯で音声を聞いて時間を確認できれば、皆さんと一緒です。目が見えないから時間を知る方法がないわけではありません。
 目が見えないからできないということはない。いつも実現に向けてプラス思考を持っています。

【障害の種類】
河合 純一 氏障害には、3つあります。
 1つは、知的障害。
 2つ目は、身体障害。
 3つ目が、精神障害です。
 知的障害者と身体障害者はパラリンピックに出れますが、精神障害の人は出る事が出来ません。
 パラリンピックは、それぞれの障害の度合いによって細かく分類されており、障害を持った人だけが参加できる大会です。

 皆さんご存知の車いすテニスの世界大会は日本が強いですし、ほかにスペシャルオリンピックスなども知っている方もいると思います。

【パラリンピックとは】
河合 純一 氏
 パラリンピックは、障害者を対象としたもう一つのオリンピックです。1960年のローマ大会から始まり、1988年のソウル大会から、オリンピック終了直後に同じ場所で開催されることになりました。

 当初は、リハビリテーションのためのスポーツでしたが、現在はアスリートによる競技スポーツへと発展しています。

 2020年の東京でもオリンピックの後にパラリンピックを開催することになります。

【障害者のスポーツ大会】
 広島県内で障害者の大会をする時に、全然違う大会だという拒否感を持たずに、まずやってみようと思ってください。

 先ほど荒木田さんが話されたアスナビでも、パラリンピックの選手は5〜6人くらいしか採用がない状況です。
 練習環境が少ない、競技用の用具を運ぶためにもお金がかかるなど、お金がない障害者が、パラリンピックなど海外の試合に行くことができない。ということをなんとかしていかなければいけません。
 選手を育てる側だけでなく、支える側でも関わってほしいと思います。
 ロンドンパラリンピックで分かったことは、オリンピックについてくる大会としてだけではなく、チケットのセールス枚数では、世界で3番目に大きなイベントであるということです。1位はオリンピック、2位はサッカーのワールドカップ、そして3番目がパラリンピックです。

【パラリンピックと関わる】
 パラリンピックにどうやって関わるか。まずは、チケットを買って会場に来ていただきたい。オリンピックに比べるとチケット代も安いと思いますので、家族で楽しんでいただけると思います。

 オリンピックとパラリンピックの入場者数を比較するとパラリンピックの方が女性の入場者が多いようです。これは、子どもとお母さんをセットにして集客を考えている結果だと思います。

 義足の技術が進化しているので、2020年は義足の選手がオリンピックの選手の記録を超えるのではないかと言われています。トレーニングもしているし、技術も進化しているからです。
 ありのままの姿で見るのがつらいという見方もありますが、自分が見世物になるのがいやだと思っている者は代表選手にはなっていないでしょう。
 一般の障害のある人との違いがあって当たり前、パラリンピックを通じて社会にインパクトを与えたいと思っています。

【バリアフリー】
 パラリンピックを通じて、もっと理解を広げてもらわなければいけません。どうやってバリアフリーを進めるのか?エレベーターの幅、新幹線の通路の幅など、日本人を基準に考えられています。
 世界には2mを超える障害者もいます。このままでは、新幹線に乗れない障害者も出てくるのではないでしょうか。

 ハード面を整えていく必要性もありますが、心のバリアフリーが先か、施設のバリアフリーが先か。
 心のバリアフリーは、意識を持ってみんなで取り組む必要があります。
 自分がもし障害を持った時にどうしたらよいのか?ということもパラリンピックの選手たちが教えてくれる。

 障害は様々な状況によって変わります。地域によっても違います。私たちは現実と向き合って発言、行動をしていかなければいけないと思っています。

【未来に向かって】
 より豊かに、より便利に、より幸せに生きていける環境づくりにスポーツを取り入れる。日常の公共施設にバリアフリーが取り入れられることによって、生活しやすくなります。1割の人への施しではなく、未来に向かって自分たちのために投資をする。という発想に転換していくことが重要です。

 パラリンピックは、障害によってクラス分けがあり、パラリンピックの選手が集中的にトレーニングできる環境が整った国のメダル獲得が多くなっています。
 差別や偏見が多い中ですが、皆さんとともに取り組んでいきたいと思います。
 パラリンピックを皆さんが見たいと思うようなスポーツにしていきたいと思います。
 皆さん、見えないものを大切にしてください。信頼、絆、・・・恐れることなく積極的に関わってください。

 また、この秋にスポーツ庁ができると思います。スポーツは一つです。広島県には、まだ障害者のスポーツ協会がないです。全国で1県だけです。立ち上げようという動きがあるように聞いていますので、1日でも早くできてほしいと思います。

河合 純一 氏 河合 純一 氏
講演を終了して 荒木田さんのエスコートにより檀上を降りる河合さん
 
 
 
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